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きものさんぽみちとは
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きものさんぽみち、「ひとりできものをきられる会」の着付け練習会に参加された方たちからの質問に多かったのが
 「きもの用語」に関して。
ちょっと知っておくことで、仕立てる時に役に立ちます。 垣根も低くなって、きものが楽しくなるでしょう。
季節別の着物 暑さ・寒さ 対策 きものの種類 袖の種類
各部の名称 各部の寸法 帯の種類 帯結び
絹糸・絹織物(蚕何個で着物ができる) 羽織・コートの長さ 羽織コートの違い 風呂敷

季節別の着物
  きもの 半襟 長襦袢
1月〜5月 袷せ仕立て
(裏地がついている)
平縮緬・綸子・お召し・紬など 冬物 塩瀬・縮緬
5月:塩瀬・縮緬・ 立てしぼ
袷せ仕立て
6月 単衣(ひとえ)仕立
(裏地無しの1枚仕立て)
ほぼ袷用の着物と同じ素材、又は透けない夏向きの素材でもよい
薄物(絽・紗・麻・上布・夏大島・ポーラと絹の混紡など)

絽(芯の入ったもの)
単の綴れ帯
絽・絽縮緬
単衣仕立て
又は、バチ衿の夏半襦袢
7月・8月   何を用いるにしても、シャリ感があったり、ぱりっと涼しげなものや、絽・紗など透ける素材 絽・紗・羅・麻・単帯 絽・紗・麻  
9月   6月と同じ 6月と同じ 絽・絽縮緬  
10月〜12月 袷せ仕立て 1月〜5月に同じ 冬物 10月:塩瀬・縮緬・立てしぼ
塩瀬・縮緬
袷せ仕立て
基本的にはこのような、季節分けが言われています・・・が、あくまで基本です。ご自分の季節感覚・皮膚感覚を一番大切にし、ご自分風に着分けて下さい。帯揚げ・帯締めは現代では冬用夏用のぐらいに分けていますが、それさえ限りなく緩やかになってきています。色感と質感など、ご自分の感性で合わせましょう。
暑さ寒さ対策
寒い季節 
  冬の寒さ対策
私の子供の頃、冬になると、銘仙やウールのお対を着ます。 (羽織と着物のお揃い・アンサンブル)
足元は、えんじ色の別珍足袋。男のこは群青色。
底も別珍でごわっとするぐらい厚地で暖かいものです。
良く母が、「 おーぉ! 菊人形みたいな足して」 と笑っていました。

着物を着て一番寒い部分は、 襟足 後、「かいな」(手首から肘まで)と足元・・・の3点セット 。

襟元:ショール・マフラーで解消 
「かいな」:長い手袋をします。  又、肌襦袢の下に暖かいおばシャツの重ね着するのも温かい。
足元も皆色々と工夫涙ぐましいものがあります・・・
  (内緒ですが、お父さんのパッチを拝借した人が途中で『下がってきたっ』とかなり慌てた話も)
  この方法はやめたほうが良くて!
 スパッツ又はガーター付ストッキング等お勧め。
 絹の足の前半分の5本指ソックス
 昔ながらの着物ストッキング(白色)などが代表的。
 保守派は、白足袋ネル裏がお出かけ用、裏地がネルで暖かいです。
    (先日、生成りの別珍足袋を手に入れました、これは成功でした)各自 秘策を凝らして 温かな冬の着物姿のお出掛けを楽しんでください。


暑い季節   夏

着物の材質を涼しい物にする   絽・紗・麻・サマーウール・夏結城・夏紬・夏大島等
  シャリ感のある繊維、細い糸で織ってある布を用いる
長襦袢 上記のように涼しい素材で。 綿のお襦袢も上手に使う
肌襦袢・長襦袢・着物 と三枚着る事になるのを 袖合体式の“きものさんぽみち”半襦袢を着
  2枚で済ます。
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きものの種類
  種類 着ていく場所   合わせる帯
礼装 振袖
(大振袖・中振袖)
未婚女性の慶事用第一礼装と言われています。成人式結婚式パーティに   丸帯・袋帯・綴れ帯
留袖黒留袖
(とめそで)
裾にのみ豪華な模様をつけてある。
既婚女性の慶事用第一礼装。
親族の結婚式などに着られる事が多い。
どちらも背中・両胸・両袖の前部と
染め抜きで、5つの家紋をつけてあります
丸帯・袋帯・綴れ帯
留袖色留袖 上に同じ(地色が黒以外)。
喪服 黒無地・五つ紋・・・弔事のきもの。 
葬儀・法事の時に準喪服として色無地に黒の帯をする場合もあります
  丸帯・袋帯・綴れ帯
略礼装 色無地 一色に染めた無地の着物 背中に1つ、又は背中と両袖の前3箇所
に家紋をつける場合もあります。
あまりこだわらなくても良い
丸帯・袋帯・綴れ帯
訪問着 一面に広げた時に模様がつながり一枚の絵のようになったもの
付下げ
(つけさげ)
アフタヌーンドレス的なもの   袋帯・綴れ帯・
染め帯
街着・外出着・おしゃれ着 染め物 生地全体に模様が染められている。友禅染めの小紋(こもん)・加賀友禅・江戸小紋・紅型・ろうけつ染め・・・   おしゃれ袋帯
綴れ帯
染め帯など
紬(つむぎ)・絣(かすり) 糸を先に染め(先染め)ておき、機(はた)で糸と糸の組み合わせによって模様を織り出す。
又は無地に織り上げる
 
絞り染めきもの 布を糸で縛って色伏せする染め方、縛ってあるところだけが白く残る。京絞り・有松絞り・・・  
ゆかた 藍染の木綿地のものなど、レースやプリーツ加工のものなど現代的な素材のものも有る・・・   単帯・半幅帯
男性の着物の種類                                           
黒地・紋付羽織袴 男性の第1礼装:五つ紋 慶弔両方に着る
色物・紋付羽織袴 現在では黒地紋付、とほぼ同じ着方をする人が多い
紋のつかない羽織袴 礼装としても着るようになっている。
着流し 袴を着けない着かた 無地着物、ウール着物、ゆかたなど
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袖の種類
着物にはいろんな袖の形があります 袖型
大振袖  本振袖とも言う
主に花嫁衣装に用いられます。
中振袖 一般的な振袖、95〜110cmのもの皆さん成人式に着られた着物の袖。
小振袖 袖丈80〜90cmで、振袖よりカジュアルで、しかも優雅です。
留袖 現代では黒や色物の既婚女性の第一礼装を指します。
このきものに、袖丈50cm前後の丸みの少ない袖が多く用いられています。
この語源は娘時代の振袖を短く詰めたことから来ているという説
又、江戸時代の倹約令の一部で模様の豪華さと共に制限されて“留袖”と言うようになった等の諸説が有ります。
現代では、普通一般的な“きもの”と言うとこの袖の形が多いようです。
元禄袖 普通のきもので、袖丈が40〜50cmの丸みの大きい物を言います
船底袖 和船の底の様にゆるくカーブした袖型のものを言う
袖丈に色々あるのがお判りいただけましたでしょうか。
きものを着る時、長じゅばんの寸法が、着物に合っているのが着心地よさと、袂(たもと)の振りの美しさを引き出します。ご自分の好きな袖の形、長さ等が決まれば、新たに作るきものの袖をこれに統一しておくと、このきものにはこの長じゅばん、これにはあの長じゅばんと言うややこしさがなく、楽に、お好きなように、コーディネートできます。                                               
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各部の名称 
       着物の各部の名称    着物の各部の名称
こんなにたくさん有ってはおぼえられませんね
1:ゆき(裄)  2:そでたけ(袖丈)  3:そでのふり(袖の振り)  4:背縫い  5:えり下・つま下(衿下・棲下)
の5つぐらいを覚えてください。                  
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各部の寸法
各部の寸法 着物の寸法でこの3ヵ所を知っておけば、ご自分の着物を作る時
注文する時に便利。
1 裄:ゆき 背中心から手首関節まで裄(ゆき)がぴったりしたしていると、着心地が良いきものになります。 
2 身長 着物の見丈(総丈)の寸法が決まります。 長すぎるとおはしょり始末がやりにくい
3 ヒップ ヒップの寸法から後ろ幅が、4分のH+7cm、前幅は後幅−5cmという風に寸法が決まってきます。
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帯の種類
  きもの   半襟 長じゅばん
1月〜5月 袷せ仕立て
(裏地がついている)
平縮緬・綸子・お召し・紬など 冬物 塩瀬・縮緬
5月:塩瀬・縮緬・ 立てしぼ
袷せ仕立て
6月 単衣(ひとえ)仕立
(裏地無しの1枚仕立て)
ほぼ袷用の着物と同じ素材、又は透けない夏向きの素材でもよい
薄物(絽・紗・麻・上布・夏大島・ポーラと絹の混紡など)

絽(芯の入ったもの)
単の綴れ帯
絽・絽縮緬
単衣仕立て
又は、
バチ衿の半襦袢
7月・8月   何を用いるにしても、シャリ感があったり、ぱりっと涼しげなものや、絽・紗など透ける素材 絽・紗・羅・麻・単帯 絽・紗・麻  
9月   6月と同じ 6月と同じ 絽・絽縮緬  
10月〜12月 袷せ仕立て 1月〜5月に同じ 冬物 10月:塩瀬・縮緬・立てしぼ
塩瀬・縮緬
袷せ仕立て
基本的にはこのような、季節分けが言われています・・・が、あくまで基本です。ご自分の季節感覚・皮膚感覚を一番大切にし、ご自分風に着分けて下さい。帯揚げ・帯締めは現代では冬用夏用のぐらいに分けていますが、それさえ限りなく緩やかになってきています。色感と質感など、ご自分の感性で合わせましょう。
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帯結び
名古屋帯 現在の名古屋帯と呼ばれるものは大正時代名古屋の女学校の先生考案と言われたその地名から名づけられた。お太鼓部分は9寸幅、胴の部分はこれを半分に折って仕立てたもの。
袋名古屋帯 袋帯と名古屋帯の良いとこ取りの帯、お太鼓部分を折り返し二重にして芯は入れないで両端をかがり仕立てにする。幅が8寸から八寸名古屋帯と呼ばれる。
丸帯 丸帯は、袋帯の倍の幅で織られ、それを半分に折りたたんだ贅沢なものです。(裏も表も両面表地)    
現在ではほとんど作られていません。これを簡略にまた軽く結びやすくした物が袋帯です。普通の手順で結ぶとお太鼓の柄が逆立ちします。引き抜かないで輪の部分を巻き上げると二重太鼓になります。
袋帯 袋帯はお太鼓の部分が2枚重ねに結びます。フォーマルに向いた物、お洒落に向いた物があり、中には両方に使える帯もあります。 
半幅帯 貝の口も、帯地(硬い柔らい)の違いなど素材感の違いでこんなに変化します。         
(浴衣だけでなく、単衣・袷のオールシーズンのきものに結んでも小粋です)一番普遍的な浴衣結びに・・・
羽の変化の付け方で、一文字・花文庫などいろいろの表情が作れます
名古屋帯のお太鼓結び 袋帯二重太鼓結び
名古屋帯 角出し風
名古屋帯のお太鼓結び 袋帯二重太鼓結び 名古屋帯 角出し風
手先をすそに納め、お太鼓の両側から出して粋に・・・角を上に出したいときは、帯溜まりに手先を入れるか、お太鼓の底に手先をもたれさします
半巾帯貝の口 半巾帯文庫
半巾帯貝の口 半巾帯文庫 半巾帯文庫 半巾帯文庫
半巾帯文庫
半幅帯でお太鼓に
幅の狭い分斜めにするとマイナスを解消しかもお洒落
方流し風(とんぼ結び) 二巻き目のお腹部分をひねり、反転させると、可愛いでしょ
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絹糸・絹織物の話
【着物一枚に必要】な 繭の数 2600粒
2700頭
桑の葉 98kg
生糸 900g
絹糸は、蚕の繭から取って作ります。
ほやほやした1本は長さ:1500m
この細い繊維を何本か纏めて紡ぎ、一本の生糸にします

織物を作る糸には、ウール:羊 綿糸:綿花 麻・・と色々ありますが、
絹は、美しい色を自在に染められるのが重要な性質として珍重されてきました。

強さ、しなやかさ、艶のある絹は、なんといっても繊維の女王。
その絹糸で織られた布を友禅で染めた着物は、手当てさえきちんとすれば、
100年の寿命を持ちます。
おばあちゃんから孫まで三代にわたる衣装!

「養蚕」は桑さえあれば、季節に関係なく蚕を育て絹糸を取る事ができますが、大体春に始まります。 卵から4週間で成長、(その間4回の脱皮) 8日目から、2・3日で繭を作り、10日間さなぎですごし蛾となります。
【絹糸の生産方法】
繭から取った絹糸を生糸と呼びます。

蚕が繭を作り終わったら、ヒーターで熱して殺蚕し、保存中にカビが生えたり腐敗しないように処理。
繭を熱湯で煮、数個の繭糸を纏めて一本の生糸に紡ぎます。
(糸の太さによって繭の個数を変える)

明治の日本の最大輸出品が絹糸だった事は歴史の授業で習われたとおり。
現在生糸や、絹織物の生産高が昭和50年ころに比べ1割を切る所まで落ち込んでいます。
きものを着る人がそれだけ少なくなっているから。
“きものさんぽみち”の着付け練習会は一人できる事が出来れば、きっと何時の日にか新しいきものを作って着て見ようと思われることを確信しての企画です。

きものを自分で着たいと考えておられる方、着物に興味のある方
ぜひ一回500円のお稽古においでなさいませ。(ボランティアで運営しています)
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羽織・コート 丈(長さ)の決め方

着付け練習会のお稽古の時、 『「羽織丈はどう決めるのでしょう?』との質問がよくあります。
近頃長羽織が流行っています。 でも何でもかんでも長いのが良いとは限りません。
その人の「身長」 「地色の濃淡」 「生地質」 「下の着物との取り合わせ」 や、
着て 動いて見て 色の分量など バランスの良い着こなしが出来るかなど考慮して慎重に決めます。
【目安】
6分丈:着丈×0.65  膝少し上程度。 少し前まではこれが基準寸法と言われていました。現代の感覚からはちょっと短目。
7分丈 :着丈×0.7  だいたい膝の中心かその上あたりに裾がきます。少し長めの羽織
8分丈:着丈×0.8  着物の後裾から20〜25cm上がった  位置に羽織の裾がきます。かなり長め。

私の羽織も2尺2寸(約84cm)〜2尺6寸(約98cm)ぐらいまで、色柄によっていろんなサイズに仕立てています。
合わせる着物や色質で楽しみながら決めてください。
困られたらいつでもご相談ください。mailto:info@kimonosanpo.net

羽織・コート の違い

洋服のアイテムの言い方に変えると、羽織は「ジャケット」 コートは外套。
オーバーコートやレインコートのまま応接間やお座敷に座られないと思います。
席に着く前に脱ぐのが原則。
羽織はジャケットなので、帰宅するまで脱ぎません。
ご挨拶時など改まる時は、手に持っているジャケットを羽織る感覚と思っていただいたら間違いないです。
一昔前の女性は、お出かけ=箪笥から羽織を引っ張り出して という場面が通常でした。

(参考)
羽織は脱がない、羽裏(肩裏)は人目につきません。
それなのに、羽織の裏に凝るのは着物の文化・美意識の現れです。
風呂敷
丁寧な贈り物をしたいとき、一番効果的なのは 『風呂敷に包む』 事です。
戴いたほうも、改まった物を贈られたという気分を強く感じると思います。その上、とっても優雅ではありませんか!
きものの好きな人には欠かせないアイテムが、風呂敷きです

叉きものを着始めた人が重宝するのも風呂敷。 物を包む機能性も大変高い物です。
包む物によって、大きい物も小さい物も一枚のふろしきで対応できます。
バッグにお洒落なちり緬の素敵な色柄のふろしきを忍ばせ、さぁというときぱらりと広げて包む!ダントツの技ですよ。

風呂敷きの歴史は、包む布の出現と同時に始まったと言えます。
一説には、室町時代、湯殿で衣服を包み他の人の衣服と混ざるのを防ぐために使ったとも言われています。
「平包み」等とも言われていたようです。江戸時代にもお、風呂に行く時の包みをはじめ、
物を運ぶためのいまのような使い方が定着して行ったようです。商人は商品を風呂敷きに包み運搬に用いていました。
これに商標・屋号を入れ特化して使いましたが現在の企業イメージ “CI” ですね!

明治になると国民が皆苗字を持ち家紋や苗字を染めいれた風呂敷きがどっと広がります。
贈答の包み物、進物品として広まりました。
また最新技術設備が導入され幅の広い布地も織られ、大きなサイズも作られるようになります。
大風呂敷きの定番「唐草模様の風呂敷き」や枝雀さんの「宿替え」にもでてくる大風呂敷きがそれに当たります。
現代、和の暮らしが見直されています。
染物の布地の魅力、どんな形にも添ってしまう機能性など、見直す価値おおいにありですよ!
このサイトでもお洒落なふろしきを扱っています
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